


はい、というわけで、年末ぶりです。皆さんどうもこんにちは。『薬師~』のヒロイン、撫子です。





フェインリーヴだ……。で? 新年に座談会の続きをやると言っておきながら、これはどういう事なんだろうな?





ふふ、本当に情けない話ですよね~。ちなみに、作者さんは新年から体調不良万歳でした。





はぁ……。作者の軟弱さは俺の薬学をもってしても、治せそうにない。





まぁまぁ。とりあえず、前回の続きという事で、お師匠様と二人で登場人物について語っていこうかな~と思います。良かったら最後までお付き合いくださいね。あ、これ、おせち料理です。





お、気が利くな。もう正月は終わっているが、これは美味そうだ。





ウチの姉が作りました。身体が弱い姉が心を込めて作ってくれた物なので、その辺を考えて大切に食べてくださいね。





さりげなく姉自慢か……。





さりげなくどころか、大々的に自慢しますよ~。私の姉は物凄く美人で優しくて、女子力抜群の高嶺の花なんです。あ、言っておきますけど、アタックしようとしても駄目ですよ。私の婿選別眼は厳しいんですからね!





どんだけ姉が好きなんだ、こいつは……。大体、どんな美人だろうが、俺にとっては……、はぁ。





さて、おせち料理を食べながら本題に入りましょう。まずは、登場人物紹介その1。私に関してです。





よし、俺が紹介してやろう。本作のヒロイン撫子。元は別世界の住人なんだが、癒義の巫女というクソ面倒な役をやっているせいで、自分の幸せを見失っている逆走ヒロインだ。





逆走ってなんですか!! 私は自分の任されたお役目に責任を持っているだけです!!





容姿は、長い黒髪を結っている姿が特徴的だな。基本的に物静かなタイプに見えるが、中身はこの通り……。はぁ、我が弟子ながら、一向に可愛げというものを学ばん奴だ。





あ、ありますよ!! 可愛げぐらい!!





どこにだ?





え? えーと……、えーとっ。お、お師匠様には見せない隠れた部分が、その、いっぱい!! いっぱいあるんです!!





まぁ、真面目で一途なところは美徳と言えるだろう。異世界であるこちらに来てからも、その霊力と妖を相手に戦う技は健在だ。俺から見ればひよこレベルだが。





ひよこじゃありません!! お師匠様なんか毎日薬草や研究の事ばかりで、片付けのひとつも出来ないくせに!!





やろうと思えば出来る。というよりも、お前が来る前から俺は普通に生活していたわけだからな。特に重要な問題でもないさ。





ひ、開き直ってる……っ。





他は……、と。確か甘い物が好きだったな?





大抵の女の子は大好きですよ! 向こうにいた時は苺大福が大好きでしたけど、こちらの世界では、ストロベリーパフェが大好きです!!





やけくそだな……。まぁいい。苦手な物は?





えーと……、虫、ですかね。家の中に出没する……、あの黒々とした





待て。その先は言うな。食事中の者もいるからな。だが、妖を相手にするくせに、変なところで女らしいな、お前。





妖と、あの黒の化身は違いますよ!! もう見た瞬間に悲鳴が上がります。お師匠様は平気なんですか?





俺は男だぞ……。虫だろうが魔物だろうが、特にどうという事はない。





いいなぁ……。





頑張って慣れるんだな。さて、次は俺の番か。面倒だから手短にいくぞ。





じー。





1・名前、フェインリーヴ。2・年齢、二十三歳。3・役職、王宮薬学術師。4・好きな食べ物、美味ければなんでも。5・嫌いな食べ物・一部の野菜。6・悩み、弟子が頑固過ぎて苦労する事。以上だ。





簡潔すぎますよ!!





あぁ、そうだ。容姿の方はアイコンを借りている為実際の設定とは異なるが、長髪設定は変わらない。本当は蒼髪設定らしいぞ。





ぎ、銀髪とか、水銀髪系だと思ってました。





詳しくは描写されていないからな。『ストリエ』サイトで連載する場合、自分のイメージに近いアイコンを借りるか、シルエット系を選ぶ、または自分で描くかの三択だ。そういう事情もあり、作品内での容姿に関する描写は最低限のものに留められている。





なるほど……。あ、そういえば気になってたんですけど。





なんだ?





王宮薬学術師って、お給料いくらぐらいなんですか?





給料か……。あまり人に収入云々を聞くのはマナー違反なんだが。……大体こんなものだな。





……。





どうした?





す、凄まじい高収入なのに、まだ結婚出来ていないのに驚きました!!





余計なお世話だ!! だったらお前が嫁に来い!!





いやぁ……、今さりげなく凄い事言ったな、フェイン。……撫子君には聞こえてないみたいだが。





わふっ。





やかましいわ!! こら!! 急に踏み込んできて、人のおせち料理をつまみ食いするなぁああああっ!!





もぐもぐ。撫子君、美味しいね、これ。お姉さんが作ったって言ってたけど、プロ並みに凄いよ。





ふふ、はい。姉は特技も多くて、料理もそのひとつなんです。





ワンッワンッ!





だあああっ!! この犬っころ!! 重箱に顔を突っ込むなああっ!!





あぁ、駄目だぞ、ポチ。ほら、ドッグフード。





クゥゥゥン……。ワフッ。





よしよし。さて、撫子君。ネタばれにならない程度にもう少しフェインの事を聞いてみようか。たとえば、王宮薬学術師としての一日の過ごし方とか。





あ、そうですね!お師匠様、お願いします。





はぁ……。もう帰りたくなってきたんだが、仕方ない。王宮薬学術師は、俺の他にも何人かいるわけだが、高位の者になると自由に一日の予定を組み立てられるようになる。その中に、王宮での義務となっている仕事を幾つかこなしておけば、あとは全て自由といった風にな。





確かに、お師匠様は単独行動が多いですよね。





一日の行動としては、薬草を育てているハウスの観察と収穫、薬学塔での情報共有。外への収穫や調査などなど。時には王立学院の方に講師として邪魔する事もあるが、基本的にどの順番でも構わない。俺の気分次第だ。





じゃあ、自由に行動出来るお師匠様は凄い人なんですね……。幼い頃から薬学術師になりたかったんですか?





あー……。別に、そんな事は。





薬学の研究大好きなのにですか? てっきり昔からのものだと……。じゃあ、薬学術師になる前は?





……。





お師匠様?





また答え難い事を……。





えーと、フェインは薬学術師の他に、魔術師でもあるんだよ、撫子君。だから、各地を旅しながら冒険者みたいな事を、ね。





あ、あぁ……。確か、そうだったな。





凄いですね~。世界を旅してまわるなんて、少し、憧れます。





……いつか、連れて行ってやろうか?





流石にそれは無理ですよ。九尾討伐を果たすのに大変ですし、それが終わったらすぐに元の世界に帰還を。





はぁ……。





フェイン、……ドンマイ。





予想通りの答えに涙が出そうだ……。うぅっ。





撫子君……、無自覚に男泣かせだなぁ。





あ、そろそろ長くなってきたので、他の登場人物の皆さんに関してはまた後日にしますね。次回からは本編に戻りますので、皆さん、これからもよろしくお願いします。





本編が終わるまでに、この鈍感な娘の考えを変えられるのかどうか、多大に不安だ。





頑張れよ~、フェイン。





ワンッ!!





それでは皆さん、また次回~♪


